2006年 04月 08日
春の嵐か
せっかく本物の護衛艦や戦闘機を使っていても「レッドオクトーバー」には追いつけませんでしたね、残念だなあ。
一晩徹夜しているのにみんな無精ヒゲのないつるつる顔だなとか、防衛庁のオフィスがまるでテレビの安っぽいセットみたいだなとか、外海にいるのに船が揺れてないとか、エンジン音が静か過ぎるとか。
防衛庁のシーンではいかにもとってつけたような真新しい机やキャビネット、パソコンたち、もしかしたら実際の日本の役所のなかってあれほどに殺風景無味乾燥なのか。そして見る人はそこをジャック・ライアンのオフィスと比較するわけだ。その感想は一目瞭然だよね。「まあこんなもんだろ」っていうのが伝わってくるんだ。
ディティールを大事にしないと簡単に安っぽくなっちゃうですね。背景なんかどうでもいいよ、っていう勢いがあるわけでもないし。まったく残念。
そこのところを黒澤明や山田洋次は背景や衣装や時代考証をとても大事にしていてだからすごい映画をつくれるんだと僕なんか思っちゃうのですよ。
by oswtknr
| 2006-04-08 15:08
| 映画