ニューイングランドの古民家

ここでちょっとだけ木造住宅のことについて書きます。ほんとにちょっとだけ。

基礎コンクリの上にドカッと横に乗っている木、これが土台です。最近の綺麗な家では隠されちゃってほとんどお目にかかれなくなってしまいました。かろうじて物置や車庫で見えますね。
この土台の上に柱を立てて、柱と柱のてっぺんを桁(けた)でつなぎます。そして桁と桁を梁(はり)でつなぐと、まずは四角い箱のかたちに組み上がります。
つづいて梁や桁の上に、屋根の傾斜にあわせて長さのちがう束(つか)という柱を立てます。そして同じ高さの束の上に母屋(もや)を横にのせると、屋根の三角形の輪郭があらわれます。雨がしのげるようになるにはもうちょっとです。

一番高い母屋から低い母屋、そして桁まで垂木(たるき)という、柱や母屋などより細い材料をのせます。この垂木がほぼ屋根のカタチそのままになるわけで、ひさしの長さに合わせて切りそろえます。
垂木は上下方向に縦に使います。その垂木と直角に横方向に野地板(のじいた)という薄い板を張り、さらに防水シートを張って、トタンや瓦を葺くと屋根はひとまずオッケーです。

映画を見ていると北アメリカでは垂木は横方向に使って、野地板を縦方向に張っていますね。ハリソン・フォードの「目撃者」ではアーミッシュの人たちが共同で納屋を、最近の「コールドマウンテン」では教会を建てるシーンがあります。ほんものの木の建物、美しいです。

どんどん話がずれていくなあ、僕はアメリカ北東部のニューハンプシャー州(スティーブンキングさんのメイン州は隣です)で築400年の古民家に泊まったことがあります。夕食のとき「日本の友人の家は築200年です」って自慢したら「この家は400年だよ」って言われてとても驚きました。
紅葉の林の中の一軒家、板張りのポーチにベンチ、傍らには黒いレトリーバー、リビングは壁一面の本、ベッドカバーは本物のキルト!親切な人たち。住人夫妻はその家をとても大事に手入れをしていて、古く美しくかつ快適でありました。

戻りましょう。柱、梁、桁、すじかいなどは主要構造材といって、その名のとおりとても大事なんですねえ。だから増改築のときもこの部分については慎重に扱うことになっています。逆にそれ以外のところはけっこう自由が利くということなんですね。
とこのくらいでやめます。そして「茶飯美」の解体作業に話はもどるわけだ。

つづく
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by oswtknr | 2005-01-27 20:54 | 述語集